今回は来シーズンに向けて非常に大事なトレーニング期となる冬季練習(12月～2月)のテーマについてお話しいたします。例年はフィジカル面や体力面を重視したトレーニングを中心に行なってきましたが、今年のテーマは「フィジカル&スピード」を掲げて実施しています。
まず、フィジカル面においては、怪我をしない身体作りを目標に実施しています。長いシーズンを戦う上で一番大事なことは、怪我をしないことです。継続して練習が出来る身体を作る為にもこの冬で強くて柔軟な身体作りを目指しています。特に気をつけている事は、身体を強くするからといって負荷を強くし過ぎないようにしています。成長期である小・中学生に負荷をかけた練習は怪我のリスクがあります。出来るだけ自体重トレーニングを中心に実施しています。また、偏ったトレーニングにならないようにバランス良く全身を鍛えることを意識しています。
例年と一番違うところがこのスピード練習です。今までは冬の寒い時期はあまりスピードを上げず、長くゆったり走る練習が多かったですが、今年は冬でも積極的にショートダッシュやスタート練習を取り入れています。イメージとしては常に全力のスイッチを入れられる状態を作っておくという事です。全力で走っているのに体が動かないという事がシーズン中によくあったので、冬季練習から全力スイッチを入れる練習をどんどん取り入れて行こうと思っています。勿論全力を出すという事は体に掛かる負荷は大きくなるので、怪我には細心の注意を払って実施しています。
怪我のリスクを減らす為にも、芝生での練習を多く実施したり、走る距離や本数を減らしたりし、量ではなく質を高めたトレーニングを目指しています。1本1本に力を注ぐことは本番での強さに必ず生きてきます。ここぞという時に力を発揮出来る選手になってほしいです。
練習の最後にみんなの前で話す機会を毎回作っています。内容はどんなものでも構いません。とにかく人前に出て話すという機会をたくさん作り、コミュニケーション能力を高めたり、度胸や考える力が身に付いてくれればなと思っています。最初は1人しか話す子がいなかったですが、最近は3人、4人と増えてきています。競技力だけではなく、人間力も大きく成長できるようなチームを目指しています！
怪我なく、自信を持って春を迎えられるよう、この冬を全力で楽しみながら乗り越えていきたいです！
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